研修プログラム

徳島大学外科専門研修プログラム

1. 徳島大学外科専門研修プログラムについて

徳島大学外科専門研修プログラムの目的と使命は以下の4点です。

専攻医が医師として必要な基本的診療能力を習得すること

専攻医が外科領域の専門的診療能力を習得すること

上記に関する知識・技能・態度と高い倫理性を備えることにより、患者に信頼され、標準的な医療を提供でき、プロフェッショナルとしての誇りを持ち、患者への責任を果たせる外科専門医となること

外科専門医の育成を通して国民の健康・福祉に貢献すること

2. 研修プログラムの施設群

徳島大学病院と連携施設(30 施設)により専門研修施設群を構成します。

基幹施設:徳島大学病院

徳島大学病院は時代の最先端をいく高度医療を地域の皆様に安全に提供することを使命とする特定機能病院です。外科診療科は、表に示したように5つの診療科に分かれています。
心臓血管外科、消化器外科、呼吸器外科、小児外科の全てのサブスペシャルティ領域学会の修練施設となっていますので外科専門医の修練状況に応じて早期にサブスペシャルティ研修を開始することも可能です。

心臓血管外科:低侵襲化とQOL の改善を追求した手術が行われており、複雑心奇形に対するチアノーゼの早期除去や成長を考慮した再建術、虚血性心疾患に対するoff-pump 冠動脈バイパス術、大動脈瘤に対するステント-グラフト治療が積極的に行われています。

消化器外科:肝胆膵外科領域において徳島で唯一肝胆膵外科高度技能修練施設A に認定(高度技能専門医を4 名擁しているのは日本でもトップクラス)されています。消化管外科では、胃癌手術の8 割、大腸癌手術の9 割が鏡視下手術で行われており、内視鏡外科技術認定医が執刀・指導を行います。また中四国では初めて肥満に対して減量手術を腹腔鏡で行っています。

小児外科:四国の小児外科診療の中心的施設として、子供の胸部、腹部をはじめ悪性腫瘍および泌尿器科領域まで広範な疾患の手術を行っています。小児鼠径ヘルニアに対するLPEC 法の他、ヒルシュスプルング病、鎖肛、GERDなどに対しても積極的に鏡視下手術を施行しており、中国・四国地方では唯一の日本内視鏡外科学会技術認定(小児外科)を取得しています。

食道・乳腺甲状腺外科:食道表在癌に対するセンチネルリンパ節ナビゲーション、内視鏡を駆使した低侵襲手術、乳癌に対する精度の高いセンチネルリンパ節ナビゲーションと内分泌、化学療法、分子標的治療、手術を組み合わせたオーダーメイド治療を実践しています。

呼吸器外科:肺癌に対する完全鏡視下肺葉切除、さらにda Vinci によるロボット補助下肺葉切除も開始しています。最近増加傾向にある末梢微小肺病変には全国に先駆けてCT ガイド下コイルマーキングを導入し、安全な低侵襲手術を行っています。

連携施設群

徳島県だけでなく四国各県にその中核となる病院が含まれており、専門性の高い診療や救急疾患を経験できます。一方、僻地を含め地域医療の拠点となる地域中核病院、地域中小病院も含まれており、common diseases とそのprimary careなど地域医療に特化した診療技術を身につけることができます。四国外には、心臓血管外科(国立循環器病センター、静岡県立こども病院)など専門性の高い施設が含まれており、早期にサブスペシャルティを目指した研修を行うことも可能です。

3.地域特別枠について